「人間性心理学研究」への投稿に際しては、関係者の人権を尊重するとともに、倫理上の配慮がなされたものでなくてはならない。本ガイドラインは、投稿にあたって尊重すべき、倫理上のガイドラインを示したものである。
1. 事例を使用する場合は、対象者または法的保護者の承諾を得ること。また、原稿中にその旨を明記すること。(やむを得ず承諾が得られない場合は、その理由を明記すること。)
2. 事例を公表する場合は、原則として投稿者自身が関わった事例とすること。それ以外の事例を発表する場合は、その理由を原稿中に明記すること。
3. 共同研究の場合には、共同研究者を適切な仕方で表記すること。
4. 対象者に関わる記述は以下のように個人情報の保護に配慮すること。
(1) 氏名はイニシャルではなく、A氏、B氏といった任意のアルファベット等を
使用すること。
(2) 年齢は例えば「34歳」であれば、「30歳代前半」というように表記すること。
(3) 特定の年月日は、例えば「2000年4月」であれば、「X年Y月」等とすること。
(4) その他、個人を特定できる内容は、原稿等の内容に影響しない範囲で
変更すること。
5. 上記の他、調査及び共同研究に係る投稿の場合、調査及び共同研究等の協力者、 関係機関等の承諾を得ると共に、適切なフィードバックを行うこと。
6. 投稿原稿は未公刊のものに限ること。
7. 投稿原稿を、同時に他の学術雑誌に投稿しないこと。
8. 投稿原稿には、虚偽記載や盗用等の不正がないこと。
9. 心理テストや尺度の利用には、版権所有者の許可を得る等、
適切な対応がなされていること。
10.投稿のために収集したデータや事例は、投稿者が責任を持って管理すること。
11. 複数本の論文の投稿を希望する場合、現在本学会に投稿中の論文があるのならば、原則として、投稿中の論文の採択の可否が決まってから、次の論文を投稿すること。
12. 投稿する研究の実施に先立って、所属機関等で研究倫理委員会等の審査を受けた場合には、その旨を明記すること。
13. 原稿の表記については、適切な倫理上の配慮を行うこと。
14. 本ガイドラインの改廃は、編集委員会において発議され、理事会の承認を受けるものとする。